徳谷柿次郎のクラフトインターネット日記

温泉旅館で一泊の宴会が生むグルーヴ感

400年の歴史がある小諸の『菱野温泉』で”風の新年会2024”を主催してきて、ギリギリで帰宅した。アルコール漬けの脳みそのままキーボードを叩く。

二日酔いよりも、脳の疲労がやばい感覚。サービス精神とエンターテイメントの振る舞いによく殺されるのだが、久しぶりに卍解してしまった。

最後、だんごさんと肩を組んで「サライ」を歌った断片的な記憶があるんだけど、そこで記憶が途切れてる。起きたらベッドだった。後で聞いたら「柿次郎さんがカラオケの線を踏んで音が出なくなって、みんなアカペラでサライを合唱したけど、歌詞がわからないまま雰囲気で歌ってた」って最高じゃないか。

その代償はでかい。1リットル以上水分をとったのに、ぜんぜん尿意を催さないので危なかった。毒みたいなうんこも出た。

スーパー幹事人として大事にしているのは、誰ひとり孤独にさせないように全体を俯瞰しながら、すっと駆け寄って人と人をくっつけて盛り上げて場を去る。これをずっと繰り返すことに尽きる。シナプスみたいにくっついてはなれる。残念ながら、自分の脳みそはシナプスがくっついたままの領域があるとクリニックに言われた。役割と脳の状態が反比例しているのは人間のバグっぽくておもしろい。

なぜか6年ぐらい前から温泉旅館で今回みたいな規模の忘年会 or 新年会をやっているんだけど、一度やるとやめられないぐらいの中毒性がある。コロナ禍を乗り越えた社会の空気も影響していると思うが、昭和的な宴会の盛り上がりは異常。50人が同じ場所に集まる。知らない人も多い。それでもどんどんグルーヴ感が高まっていくのは、人間が持つリアルな場でのポテンシャルなんだと思う。

Huuuu主催の集まりに来てくれる時点で、どこか似たバイブスを持っているというか。名前は知っているけれど、肩書きをおろして長時間喋る機会は少ないし、同じ浴衣を着る民族的な装置も良い効果を生んでくれる。あとはもう大きな声を出して「乾杯!」と叫んで、お酒を飲みながらいろんな人と脳がスパークするぐらい話せばいい。こういう場で出会うと、今後の関係も良好に発展するんだよなぁ。

終わったあとに気づいたのは、参加者に取材させてもらったプレイヤーがめちゃ多いこと。仲良くなってから切り口を考えて取材させてもらうので、現地の滞在は遊びながらが基本。そしてまた関係性が深まる。編集者の大きな特権として”取材を口実にして、結果的に仲良くなる”があるんだけれど、温泉旅館での宴会は取材でお世話になった人たちへの恩返し的な意味合いもある。

おれが好きだと思った人同士をつなげて、結果仲良くなったらおれも最高の思想。土地をまたいで一晩飲み明かす行為のおもしろさはまだ言語化できない部分もあるけれど、今回の菱野温泉はご飯もおいしいし、温泉は泉質最高だし、宴会場→ロビー飲み&カラオケルームの導線がすばらしすぎた。過去最強といっていい。各所から集まりやすい小諸の立地もベスト!

郡上からホラ貝を持って駆けつけて、宴会の中締めで「ヴオオオオオォォ」のホラ吹き披露で熱が一段あがったのがハイライトかも。はるきくんありがとう。Huuuuだからこそ作れた宴会の風景だった。

最後に、お礼を伝えたいのが小諸のプレイヤー(阿部くん、高桑くん)の二人。共同幹事でフレキシブルに対応してくれたからこそ、みんな楽しく過ごせたんじゃないかと思う。必ずまたやろう。むしろ一度飽きるまでやってみたいから、時間をあけず4月に「信州新春 大宴会」を開催するのどうだろうか。やっちゃうか。ノリで。次回はちゃんとアルコール対策のサプリ飲もう。

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