12月に詰め込んだ深夜飲みの疲れがようやく取れてきた。なんでこんなにも身体が疲れるんだろう?と10年ほど悩んでいたのだが、移動しすぎ&深夜までお酒飲みすぎに尽きることがわかってきた。
2023年は過剰な人付き合いにブレーキをかけるべく、犬を飼って畑に向き合うスローダウン宣言をした。5月から9月くらいまで人が変わったように、信濃町の自然と共に暮らすことができて、良くも悪くも健康の基準点が身体に馴染んだのだろう。
9月半ばから糸が切れた凧、いや鎖が引きちぎれた衝動の塊になってしまい、宮古島→沖縄→台湾と10日ぐらい旅に出てしまった。その後も郡山、京都、東京、福島、山口、山形と仕事やイベント行脚に飲み込まれた結果、いつもの身体カチカチゾンビに成り果てた。社員はみんな「また始まったな」と冷めた表情で眺めている。
いかんせん基準点があるので疲れを感じやすい。深夜3時まで飲むと翌日は体調崩壊。風呂に入っても一向に疲れは抜けず、また次の予定に向けて移動が始まるのだ。
人生の先輩たちに「いつから40代を意識しましたか?」と訊ねると、高確率で「40代は42歳からだよ!」と返された。この謎かけはなんなのか。40歳になったばかりのときは走り続けていたので気づかなかった。今年の9月に42歳を迎えるわけだが、厄年を終えるあたりから本当の40代が顔を覗かせてくるのだろう。細胞レベルで老化が一気に進むのかもしれない。
生き方を変えよう。まず深酒は若手に託す。残らずに帰る。これが一番。深夜まで残ってなにがあるわけでもない。飲み続ける謎の後輩力にバカな成功体験が染み付いてる。そんなもんは漂白していこう。
そういえばローカル編集の先輩である藤本智士さんは「自分よりも移動してんじゃないかな?」と思うくらいパワフルな人なんだけど、旅先の過剰な飲みは0時くらいに大人のホテル帰宅力を兼ね備えている。さらにその上の先輩であるソトコト編集長の指出さんは、どんな出張でも基本日帰りの「直帰力」で有名だ。このあたりは藤本さんのnoteに詳しく書かれている。
https://note.com/re_satoshi_f/n/n1e70e6442f03
年明け早々、8ヶ月くらい通えていなかった整骨院を予約した。家で犬と静かに過ごしながら、派手なものは食わずに買い込んだ野菜を中心に健康自炊生活で内臓が軽くなってきた頃合い。それでも首のつけねの詰まりが気になって、近所の温泉に水風呂交互欲を堪能してから、接骨院で30分ほど施術を受けた。
驚いた。起き抜けの身体の軽さが段違いすぎて、「なんで俺はもっと早く接骨院に通わなかったんだ!その場しのぎのマッサージでは根本治療にならないのに…」と後悔が押し寄せた。整体より国家資格の接骨院。これ合言葉なのでみんな覚えて帰ってください。
聞けば酒飲みずきの肝臓の疲れが背中にまずやってくる。身体は強張り、肩や腰、お尻あたりがつられて硬くなるそうだ。その観点でいえば、お酒を控えた野菜中心の食事で内臓を休める。その後、温泉で身体をあたためて血のめぐりをよくする。自然のパワーを身体に内包したまま骨の歪みを矯正してもらう。
これがウェルビーイングのすべてである。ほかになにもいらない。いや、できればここに適度な運動が習慣化されていればベストだ。もしどこかに引っ越すなら「安くおいしい野菜が手に入る」「車で15分圏内に温泉施設がある」「予約しやすい接骨院を見つける」の3つを考えてみてほしい。マジのマジだから。接骨院はそろそろ流行っても良いと思う。可能性を感じすぎて会社でまだ存在しないカルチャー接骨院の開業も検討している。
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