もう会社を始めて9年が経って、いわゆる社長としても頑張ってきたほうではある。報酬面でいえば9年間ずっと当初から同じ金額で、今年に入ってようやくあげた。いわゆる税金面で突破しがたいラインみたいなものがあるんだけど、こればっかりは会社を経営しないとわからない話だろう。
ちなみに利益が出た分はスタッフを増やしたり、長野のリアル店舗事業=トントンビジネスにほぼ全フリ。目先のお金よりも遠く遠くのいつか自分のエネルギーが落ちてきたときに返ってきたらいいなと考えている。
慈善事業でもなんでもなく、それなりの暮らしができれば基本はオッケー。コンビニで悩まずに買える。上ヒレカツを躊躇なく頼める。気兼ねなく旅行や飲みに出かけられる。さすがに海外旅行はいつも躊躇するものの、独立前に比べたら飢餓状態は落ち着いた。
しかし、子どもが生まれてからは否が応でも意識は変わる。将来の教育資金?このままの家でいいのか?病気や怪我のときの保険は?いやいや、その前にNISAや積立貯金はしているのか?など、一匹たりとも飼ったことのない、一歩たりとも心に侵入を許したことのないファイナンシャルプランナーの雛が孵化した錯覚に陥っている。
これが一般的なお金のリテラシーなんだろうなとは十分に理解できるが、「守るよりも攻め続けて結果を出せば、きっとお金はあとからついてくる!」とコロコロコミックみたいな笑顔で応えていきたいが、現実問題はそうでもないらしい。不安につけこんでくる「こうしたら徳するらしいよ」の報せはSNS時代に抗うことは難しいのだろう。しらんがなでは大人げない。いや、親の態度ではないことを知った。
個人の銀行口座を開いても、金額はここ10年で微増でしかない。住宅ローンを支払い、車のローンを支払い、生活費を家にいれる。ブランドものには興味がないし、好きなものはそれなりに買っている方だとは思うが、それにしても手元の現金が増えないのはずっと不思議だ。増やそうと思っていないから増えないのだろうか。小さな穴が空いていて、そこから少しずつ小銭がこぼれていっているのだろうか。マジで誰か教えてほしいんだけど、管理は絶対にされたくないのである。
絶対に。
お金に困ってきた人生だからこそ、お金に支配されたくない。管理されたくもないし、執着もしたくない。ということに執着している節はあるため、この文章を書きながら自覚できたところもある。日記ってほんまにセラピーなんやな。おおきに。マネマネマネ。
むしろ借金を抱えたいとすら思っている。過去に2億と答えていたが、時間が経てば経つほどに冷静になってしまう。果たしておれは2億円を借りて返済できるのだろうか。その返済のプレッシャーに耐えられるのだろうか。
これまで何度も何度も脱皮をしてきた変態型の編集者として生きてきたが、次は作家としてよりお金を稼ぎづらそうな変異に興味が向いてしまっているのはいかんともしがたい。作家が2億円もの多額の借金するのは、絶対よくないビジネスに手を出しているはずだ。
あいもかわらずのダイナミックな自己矛盾。だから人生はやめられないし、一度じゃ足りない。来世に対する宿題だと思って50歳まではこの危うさの選択肢を大事に抱えて生きていこうと思う。お金は頑張って稼ぐ!!
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