徳谷柿次郎のクラフトインターネット日記

台南・高雄で二拠点生活について登壇する件

いま成田空港第二ターミナルにいる。これから台湾に向かうためだ。冬の信濃町は-2℃で、現地は25℃超え予報。石垣島のほぼ隣という認識なので、そりゃ暖かくて当然だろうが、気温差よりも服の準備に戸惑い続けた。

往路は一人。海外に一人で向かうのは初めてかもしれない。朝7時過ぎに起床。犬の散歩を終えて、最後の荷物確認を何度も何度もして「絶対に何か忘れている!」の強迫観念を引きずりながら、車まで飯山駅に向かってそこから北陸新幹線で東京へ。上野から京成スカイライナーで成田空港に向かう流れだ。

家を出たのが8時40分。成田空港に着いたのは12時半。フライトは14時35分なので、かなりゆとりある行動を心がけた。なぜなら一人だし、初の海外出張とも言えるし、登壇の穴をあけてしまったら一生台湾に行くことができなくなる。一度サボったバイト先に顔を出せなくなる現象は10代で卒業したい。

今回の登壇依頼は、日本在住でローカルデザインとローカル編集の本を出版しているイーピンさんのお誘い。過去に『地方編集(LOCAL EDIT)』の取材を私が受けて、本の中でかなりの文量で取り上げてもらったのがきっかけだと思う。この本の人選と内容がとてもすばらしく、逆に日本でこの視点とまとめ方はないよな〜と感心しきりだった。余裕があれば日本版を風旅出版で出したいぐらいである。

子どもが産まれる直後のタイミングで「台湾出張はいけるのか?」と不安だったが、二度とないような機会なので頑張って行くことにした。台北と台南(高雄)の二拠点生活の動きがすでにあるのか。台南側がその動きを作りたいのか。ジェントリフィケーションの波を受けて物価高が続いている台北とマンション1億円時代の謎バブルを受けている東京との共通項はいくらでもありそうだ。

どちらもグローバル経済の影響なのは間違いなく、昨年社員旅行で高雄を訪れたときにUberを呼ぶたびにレクサスやSUVの良いクルマが登場して「景気が良い〜〜!」と慄いたことを思い出す。日本よりも圧倒的に経済が元気なのだろう。

日本も一時代の恩恵を受けた後なので、バトンタッチで台湾に経済のビッグウェーブが訪れるのも必然。しかし、中国、アメリカとの政治的影響を受けやすい立ち位置でもあるため、台湾と日本の蜜月的な関係性は観光以上の何かがありそうだ。

今回はカルチャー的な側面から台湾と日本の関係性と架け橋になっているキーパーソンのプレイヤーをジモコロで取材する予定。過去、台湾特集をやっているので仕事と遊びを混ぜながら、コツコツと記事を作っていきたい。

登壇するイベント概要はnoteにまとめている
https://note.com/kakijiro/n/n4c67f0157951

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